○南大隅町議会議員政治倫理条例

令和元年12月20日条例第24号

南大隅町議会議員政治倫理条例

（目的）

第１条　この条例は、町政が町民の厳粛な信託によるものであることを認識し、その負託に応えるため、町議会議員（以下「議員」という。）の政治活動及び職務遂行において、清廉かつ公正を確保するための基本となる事項を定めることにより、町政に対する町民の信頼に応えるとともに、町民に町政に対する認識と自覚を喚起し、もって公正で開かれた民主的な町政の発展に寄与することを目的とする。

（議員及び町民の責務）

第２条　議員は、町民全体の代表者として町政に携わる権能と責務を深く自覚し、町民の信頼に値する高い倫理性を持つとともに、町民に対し、常に政治倫理に関する高潔性を示すことができるように努めなければならない。

２　町民は、主権者として自ら町政を担い、公共の利益を実現する責任を負うことについて自覚を持つとともに、自己の利益又は第三者の利益若しくは不利益を図る目的をもって、議員に対して、その地位による影響力を不正に行使させるような働きかけを行ってはならない。

（政治倫理基準）

第３条　議員は、次に掲げる政治倫理基準を遵守しなければならない。

(１)　町民全体の代表者として、その品位と名誉を損なうような一切の行為を慎み、その職務に関して不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこと。

(２)　町民全体の奉仕者として、常に人格と倫理の向上に努め、その地位を利用して金品を授受しないこと。

(３)　町が行う許可、認可、指定管理者の指定、契約締結等に関し、特定の企業、団体等のために有利な取り計らいをしないこと。

(４)　町職員の公正な職務執行を妨げ、その権限又は地位による影響力を不正に行使するような働きかけをしないこと。

(５)　町職員の採用、昇任及び人事異動に関し推薦又は紹介をしないこと。

（議員及び町民の審査請求）

第４条　議員及び町民は、議員の行為が前条に規定する政治倫理基準に違反する疑いがあると認められるときは、規則で定めるところにより、これを証する関係資料を添えて、議長に対し、その調査の請求をすることができる。

（政治倫理調査特別委員会の設置等）

第５条　議長は、前条の規定による調査の請求を受けたときは、議会に南大隅町議会政治倫理調査特別委員会（以下「委員会」という。）を設置する。

２　委員会は、委員６人以内をもって組織する。

３　委員会は、請求の対象となっている議員（以下「対象議員」という。）に意見を述べる機会を与えなければならない。