○石狩市厚田マイクログリッドシステムの公共施設等運営権に係る実施方針に関する条例
令和3年12月21日条例第30号
石狩市厚田マイクログリッドシステムの公共施設等運営権に係る実施方針に関する条例
(趣旨)
第1条 この条例は、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(平成11年法律第117号。以下「法」という。)第18条の規定に基づき、厚田区に設置する太陽光発電設備、水素エネルギーシステム、一括受変電設備等を活用し、厚田区の一定地域において地産地消の電力を供給することにより、災害に強い地域づくり及び再生可能エネルギーの多面的な有効活用を目的とするシステム(以下「マイクログリッドシステム」という。)の公共施設等運営権(法第2条第7項に規定する公共施設等運営権をいう。以下同じ。)に係る実施方針(法第5条第1項に規定する実施方針をいう。以下同じ。)に関し必要な事項を定めるものとする。
(民間事業者の選定の手続)
第2条 市長は、法第16条の規定により、選定事業者(法第2条第5項に規定する選定事業者をいう。以下同じ。)に、マイクログリッドシステムの運営等(同条第6項に規定する運営等をいう。以下同じ。)に係る公共施設等運営権を設定することができる。
2 前項の規定により公共施設等運営権を設定されることとなる選定事業者として選定されようとする民間事業者は、事業計画書その他市長が別に定める書類を市長に提出しなければならない。
3 市長は、前項の規定により提出された書類を審査し、次に掲げる基準に適合すると認めた者を選定事業者として選定する。
(1) マイクログリッドシステムの運営等に関する計画が当該運営等に係る業務の適正かつ確実な実施のために適切なものであること。
(2) マイクログリッドシステムの運営等を適正かつ確実に実施するために必要な経理的基礎及び技術的能力を有する者であること。
(運営等の基準)
第3条 前条第1項の規定により市長が公共施設等運営権を設定した選定事業者(以下「公共施設等運営権者」という。)は、マイクログリッドシステムを、常に良好な状態において維持管理し、経済的価値を十分に発揮するよう最も効率的にこれを運営しなければならない。
2 マイクログリッドシステムの運営等について必要な事項は、公共施設等運営権者が市長と協議して定める。
(業務の範囲)
第4条 公共施設等運営権者は、厚田区の公共施設への電力供給その他マイクログリッドシステムの運営等に関する業務を行う。
2 市長は、実施方針において、前項に規定する業務の範囲内で、公共施設等運営権者が行う業務の具体的内容を定めることができる。
(利用料金)
第5条 マイクログリッドシステムの利用料金(法第2条第6項に規定する利用料金をいう。以下同じ。)の額は、北海道内のみなし小売電気事業者の電気供給約款に定める電気料金を超えない範囲で適正な額を公共施設等運営権者が定める。
2 公共施設等運営権者は、公益上その他特別の理由があると認めるときは、利用料金を減額し、又は免除することができる。
(公共施設等運営権の対価)
第6条 市長は、公共施設等運営権者から、法第20条に規定する費用に相当する金額の全部又は一部(以下「公共施設等運営権の対価の額」という。)を徴収することができる。
2 公共施設等運営権の対価の額、支払方法その他必要な事項は、法第22条第1項の規定により締結する公共施設等運営権実施契約に定めるものとする。
(委任)
第7条 この条例に定めるもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、市長が別に定める。
附 則
この条例は、公布の日から施行する。